前記事の続きです。2社4件のサ高住を見学してからの話です。
サ高住で要支援2でも入れる&キッチンバストイレ付き居室にもうここしかない!と、母は帰宅後早々に電卓を叩いたそうだ。
なんとか預貯金で賄えそうという母の計算
年金がない母にとって、今ある預貯金だけで生涯暮らしていけるか…それは自分の寿命があと何年先なのか…という超現実的なお金の話。
私はこの時点では、母はどの程度預貯金を持っていることは知らなかった。
だから正直心配だった。
とても死ぬまで持ちそうにない…という計算結果だったらどうしようと。
それを踏まえて、『預貯金だけで〇年くらいは大丈夫そう…』と判断したようだ。
ホッとした…あ、大丈夫なんだ…と胸をなでおろした。
兄も「よくお母さんにそんな貯金あったな…」と後になって漏らしていたが。
実家はカツカツの自営業で、低所得層だと思っていたから。
母はお金に関してはキチっとしている人だ。
NISAなんかもやっているけど、毎日テレビの株価なんかは気にして見ていたり、基準価格を調べてちゃんとノートに取っている。
その点、ドンブリ勘定ではないことは確かだと思ったので、私たち子供にお金の事で心配をかける存在でなかったことは、大変にありがたいことだと思った。
国民年金を支払ってなかったけど、その分の蓄えをしていたのか。まだ景気の良かった時に稼いでいたのか。まぁコツコツと貯めてきたのであろう。
兄にもサ高住の詳細と仲介業者を伝える。兄も資金面では心配していたようだが、実家を売ればあと少しは足しになるでしょ~と私よりはお気楽感だった。
翌日、仲介業者である不動産会社に電話で「〇号室でお願いします!」と伝えた。相手も確信あったような電話口の感触だった。すぐに必要書類を郵送してもらう運びになった。
実家の売却
実家は土地も家屋も自己所有なので、売却すれば現金も入ってくる。家屋自体はもう価値はないから更地売却になると思うけど、「土地」という財産があったのは父に感謝だ。
母がサ高住に入ってしまえば、もう実家は不要になる。生前で売りたいという希望が母自身にあったため、これに関しても私たち子供が説得したりする必要もなく、トントントン…とこの後、事が進むことになる(この件については、別途詳しく書きたい)。
入居審査
当然のことながら入居審査があった。
母自身には収入がないから、保証人が2人、身元引受人(緊急時の)が1人必要。
これは兄と、私の夫(頭下げるのは苦痛だけど、お願いした)に保証人になってもらい、身元引受人は私がなることに。身元引受人は収入がなくても良いとの事。
入居審査用の用紙に、兄と夫の勤め先や年収を書くところがある。
兄はそこそこの収入がある。うちの夫は…、まぁ所得制限の諸々はまーったく気にしないで大丈夫!な年収額です(笑)。
はたしてこれで入居審査が通るのだろうか…、審査が通ればすぐに入居の手続きができるから、不動産会社の人には「FAXでお送りいただけますとすぐに審査できますから」と言われ、恐る恐るコンビニからFAXした。
「FAX致しましたので審査お願い致します」と電話で一報入れたのち、5分ほどでコールバックがあり「審査下りましたのでお手続き進めますね~」と。
審査バリ早っ!でも兄の年収額が少なかったらどうなっていたかはわからない…
その他入居に関しての事
あとは普通にアパートに住むような手続き(書類関係)が山のようにあって、他に母の健康診断が必要だった。生活上の注意点などの医師の意見とか。これも近所の整形外科で母一人で行ってくれたのでサクッと終わった。
電気水道手続き…、市役所の転居手続き…。引っ越しには新しく家具を買う必要もないので、夫の会社でトラックを借りて兄と私と夫で済んだ。
済んだ…と一口に書くが、ものすごぉぉぉく引っ越しは大変だった!引っ越しは業者に頼むのが超ベスト!本当に!!
母の住まなくなった実家に、この後荷物処分で何度も何度も通って、このあたり人生イチ疲れてたな~。今思い出しても本当に大変だった…。
(つづく)
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