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母の住まい探しの始まり

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私の実家には現在82歳の母が独居しています。父が9年前に他界してからずっと一人暮らし。
その母が「ここを出る」と決めた経緯について。

実家の老朽化

実家は、私の両親で営んでいた店と住まいを兼ねた「店舗兼住居」ってやつです。二階建てで、1階が店、2階が家っていう。今から40年以上も前に、中古の倉庫物件を改築して入居しました。

もともと古い建物だったし、30年ほど前にも改築をして、建物の半分を屋根瓦、半分を合成樹脂製の床で屋上に変えました。

ここ10年ほどの台風や悪天候の時、この屋上部分から2階への雨漏りが起きるようになってしまって、そのたび屋上の水が入ってしまうところなどにブルーシートやブロック、強力粘着テープなどで素人補修を繰り返してきました。

でももう限界っぽくて、最初は外壁に近いところだけだった雨漏りがどんどん家の中心にまで広がってきて、ついには母が寝ている2階の寝室の天井真ん中から漏るようになってしまいました。

母の行き先

私には兄がいまして、割と近くに住んでます。母曰く「実家に住めなくなったらうちで面倒をみるから」…というようなことを兄は10数年前には言っていたようです。

なので、実家がどんどんボロくなっても、修繕のためにお金をかけるなと言っていたみたいです。そりゃそうだろうなぁと私も思っていました。

で、いざ。実家がここまで傷んでしまって、一時しのぎで子供部屋で寝ていますが、足の方もだいぶ悪くなっており身体もしんどいし、なにより風や大雨のたびに雨漏りすること、通りのトラックやバスなどで地震のように揺れる場所がら…そういう諸々の住居に関するストレス、それに限界を感じたとの事です。

家を売ろうと思う

子供二人(私と兄)はそれぞれ結婚して、二人とも家を建てました。なので、実家の場所を誰も継ぐようなことにならないし、「もうここで売却してしまって、どこかアパートにでも入りたい」と、ある日電話をかけてきて母は私に言いました。

母の電話の話を聞きながら、ああそうね、そうねと相槌をして聞いてはいましたが、やっぱり「実家を売る」という言葉は強くのしかかってきます。

売るという事は、中古物件として売るわけではありません、もちろん。取り壊しして更地にして、土地を売るということになりますので。それはやはりショックです。

あぁいよいよか…と思いましたし、悲しい気持ちというか…喪失感(まだこの言葉を使うのは早いのだろうけど)に襲われましたね。

どこに住むか問題

「どこかアパートにでも引っ越して…」と、母は言うが、これほど現実味のない話はありません。

まず借り手として82歳のおばあちゃんがアパートを借りられるのか?という部分。収入がない身だから「お母さんはどうせ借りられないから、お兄ちゃんに借りてもらうようなことになると思うけど」って言うんです。

電話で聞きながらオイオイ!と思いましたけど、あえてそこでは「貸してくれっこないじゃん」なんては言わない。兄と直接話をしたわけじゃないし…。

でも、実は兄は住宅関係の仕事をしていて、なんかコネ的なアレで心当たりがあるのか?と一瞬あたまをよぎったので、いったんスルーしました。

このようなケースで、老人が一人で借りられるアパートがあるのか?公団的なものならOKなのか?でも、なんとなく年寄りに喜んで貸してくれる貸主などいるわけない…と頭の中はぐーるぐる。

アスター
アスター

「孤独死」という言葉がぐーるぐる…

この時点では、まだ「老人ホーム」というキーワードは出ていませんでした。

(つづきます)

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